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竪琴の名手オルフェウスのお話


ギリシャ神話に出てくる竪琴の名手オルフェウスのお話です。

竪琴の名手オルフェウスが、ひとたびその竪琴を 鳴らすと動物達は聞き惚れ、嵐や津波も鎮むほどの素晴らしい琴を奏でました。
オルフェウスには、エウリディケというそれはそれは美しい妻がいました。
エウリディケの美しさは、国中で知らぬものがいないほどです。

ところがある日、美しい妻エウリディケが野原へいちごを摘みに行った時、毒蛇にかまれて亡くなってしまいます。
最愛の妻を失ったオルフェウスは、とても嘆き悲しみました。

オルフェウスは美しい最愛の妻エウリディケを探し求めて、死者が行くという黄泉(よみ)の国に行くことを決心します。
黄泉の国へ行くためには、三途の川を渡らなければなりません。
川の渡し守カローンという老人は、三途の川の渡し賃として、死者から 1オボロスの銅銭を受け取って冥界に渡していました。
銅銭を持っていない死者は、カローンから川を渡してもらえず、ずっとこの世と黄泉の国の間をさまよいます。
オルフェウスはカローンに黄泉の国へ渡してくれるように頼みましたが、カローンは生きている者は渡せないと言って舟に乗せてくれません。
そこでオルフェウスは竪琴を弾き始めました。
カローンは竪琴の音色に聴き入ってしまい、渡し守の仕事をほったらかしてぼんやりしていました。
オルフェウスはその間に空いている舟を見つけて、自分で漕いで黄泉の国に渡りました。

黄泉の国の入り口には、恐ろしい番犬ケルベロスがいます。
この番犬ケルベロスも、竪琴を奏でて虜にして通り抜けることができました。

そしてついに、黄泉の国の冥王ハーデスのもとにたどりつき、エウリディケを地上に返して欲しいと願い出たのです。
オルフェウスが竪琴を奏でると、ハーデスの恐ろしい側近達も竪琴に聴き惚れてしまい、ハーデスにエウリディケを返してあげたらどうかと進言しました。
冥王ハーデスも、オルフェウスの奏でる竪琴の音色の美しさに免じてエウリディケを地上に連れて戻ることを許しました。
オルフェウスの前に連れてこられた妻エウリディケは、以前と変わらぬ美しさです。

エウディケを連れて帰ろうとするオルフェウスに、冥王ハーデスはひとつの条件を出しました。
「この門から地上へ通ずる洞窟を通って、戻るがよい。ただし、地上に着くまでは、決して振り向いてはならぬ」とまるで雷鳴がとどろくような声で言いました。
洞窟は暗くて細く、2人が並んで歩くことはできません。
前を歩くオルフェウスの後ろから少し離れて、最愛の妻エウリディケがついていきます。

オルフェウスは美しい妻エウリディケを後ろに従えて地上を目指して歩きだしました。
ところが、オルフェウスは後があまりにも静かなので、エウリディケが後ろにいるのかどうか不安でなりません。
しかし、冥王ハーデスとの約束です。
振り向かずに、暗くて狭い洞窟をひたすら地上に向かって歩きつづけます。
エウリディケは、長い道のりをずっと黙ったままで、前を歩くオルフェウスの声にも一言も言葉を返しませんでした。

洞窟の中をもうどれくらい歩いたでしょうか。
時間も忘れかけた頃に、ようやく地上の光が見えました。
その光が見えた時、オルフェウスは思わず「地上の光だ」と叫んで、エウリディケのほうに振り向いてしまったのです。

オルフェウスのすぐ後ろに、妻エウリディケはいました。
エウリディケは、驚いたようなそして深い悲しみの表情になりました。

オルフェウスがエウリディケに手を伸ばそうとしたその瞬間、エウリディケの体はすーっと地獄の底に引き戻されて行きます。
オルフェウスの名を呼びながら、エウリディケは暗闇の底に消えてしまいました。

もう少しのところで最愛の妻エウリディケを連れて帰ることができなかったオルフェウスは、とても嘆き悲しんで眠ることも食べることもせず、とうとう死んでしまいました。
大神ゼウスはそのオルフェウスの竪琴を、天に上げて星座にしました。
オルフェウスの持っていた竪琴は、夏の夜空に琴座となって輝いています。




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【2010/09/13 08:47】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(1)
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コメント
なんか哲学的になってきたぜ!
【2010/09/15 23:14】 URL | りょう #-[ 編集]
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SMに目覚めたM女性のためのブログです。縄で縛られてみたい、本物のS男性から調教されてみたいという願望を持っているM女性向けです。 誰にも知られたくない秘密のトビラ・・・。 奴隷の快楽・・・。

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